
1年で資料請求数を7倍に!小さな企業の集客をサポートする、シバサキカホです。
実際に問合せ数を増やしたOL時代の経験を元に、一人広報さんの支援をしています。
SNSを開くと、誰かの成果や数字が、はっきり目に入ってきます。
フォロワー数、いいねの数、反応の速さ。
同じ業界で頑張っている人ほど、その動きが気になって、つい目で追ってしまう。
そして、
「自分は遅れているんじゃないか」
「もっとやらなきゃいけないんじゃないか」
そんな焦りが、静かに積み重なっていく。

そして落ち込む‥の繰り返し、そういう一人広報さん、実は多いのでは?
比べてしまうのは、怠けているからではありません。
向上心があって、ちゃんと前に進もうとしているからこそ、周りが気になるのです。
SNSなど、広報の世界では成果が数字として分かりやすく並びます。
でも思い出してほしいのは、そこに写っているのはうまくいっている一瞬や、切り取られた結果だけということ。
条件も、背景も、かけている時間も違うのに、同じ物差しで比べてしまうと、自分だけが取り残されたような気持ちになってしまうのは当たり前です。
比べること自体が悪いわけではありません。
でも、その比べ方が、あなたを苦しめているとしたら。

今回は「他人の基準」ではなく、「自分の基準」に軸を戻す考え方について、ゆっくり整理していきます。
他人と比べてしまうのは、意志が弱いからでも、気にしすぎだからでもありません。
今は、比べやすい環境そのものが整いすぎているのです。

少し前までは、他人の成果や状況をここまで簡単に知ることはできませんでした。
比較するにも、身近な数人や限られた範囲がせいぜいだったはずです。
けれど今は、SNSやWEBを開けば、同業の人、少し先を行っていそうな人、あるいは偶然目に入った誰かの結果まで、すぐに見えてしまいます。
フォロワー数、反応の数、更新頻度、スピード感。
数字や結果が、分かりやすい形で並ぶ。
そうなると、人はどうしても「分かりやすい物差し」に引っ張られやすくなります。
厄介なのは自分が見ていなくても、周りから情報が運ばれてくることがある点です。
- 「〇〇ちゃんのほうがフォロワー多いらしいよね」
- 「同じ時期に始めたのに、あの人すごいよね。それに比べて…」

そんな何気ない一言で、比べるつもりがなかったのに…ということもあるでしょう。
でも、それは自然な反応です。
人はもともと、周囲との位置関係を確認しながら生きてきた生き物です。
比較は、本能的なもの。
悪い癖でも、直さなければいけない欠点でもありません。
問題なのは「比べてしまうこと」そのものではなく、比べた結果、自分を否定してしまうことです。
他人と比べて苦しくなるとき、私たちは自分の基準で他人を測ってしまっていることがよくあります。
たとえば、
「私はこの作業、そんなに時間かからないのに」
「私はここで悩んだことがないのに」
あるいはその逆で、
「私はこれが苦手なのに、あの人は簡単そうにやっている」
こうした比較の裏には、自分の得意・不得意をそのまま物差しにしてしまう癖があります。
でも、人それぞれ、得意な分野も、注いでいる力も、置かれている状況も違います。
それなのに「私はできる/できない」を基準に相手を見ると、どうしても判断が偏ってしまいます。

そしてその矛先は多くの場合、自分自身に向きます。
「あの人はできているのに」
「私はまだここまで来ていない」
そんなふうに、無意識のうちに自分を下げ、必要以上に追い込んでしまう。
けれど、本来、あなたの物差しは、他人を測るためのものではありません。
あなたが何に強くて、何に時間がかかるのか。
それは、自分を理解し、守るための基準です。
一度、「これは本当に比べる必要があることだろうか」そう問い直してみるだけでも、心の重さは少し軽くなります。
SNSや周囲の話から見えているのは、結果や数字だけです。
そこに至るまでの背景や条件は、ほとんど見えていません。
- どんな環境で働いているのか。
- どれだけの時間をかけているのか。
- 誰のサポートを受けているのか。
前提が違うまま同じ土俵に並べて比べてしまうと、どうしても自分に不利な評価になりがちです。
見えている一部だけを切り取った比較は、あなたを正しく評価してくれません。

その比べ方、本当に必要でしょうか。
そしてその比較で、あなたは少しでも前に進めているでしょうか。
SNSや周囲の話から見えているのは、あくまで「表に出ている結果」だけです。
プロフィールに「一人広報」と書いてあったとしても、それが本当で、完全に一人で回しているとは限りません。
- 実際は大企業の中の“一人担当”かもしれない
- 制作や広告は外注できる体制があるかもしれない
- 過去に広報チームでの経験を十分に積んできた人かもしれない

でも、そうした背景は、投稿や数字からは見えません。
同じ「一人広報」という言葉でも、小さな会社で予算も人手もなく、相談できる相手もいない状況でやっている人と、
ある程度の土台や支援がある環境でやっている人とでは、前提がまったく違います。
見えている成果や数字だけを切り取って比べてしまうと、どうしても自分に厳しい評価を下してしまいがちです。
「同じ立場のはずなのに」
そう感じるときほど、実はスタート地点も、使える資源も、道のりも違っている。

見えていない前提がある比較は、最初から公平ではありません。
同じ業務内容に見えても、その中身が同じとは限りません。
SNS運用、広報戦略の設計、発信内容の企画。
一見すると「同じことをしている」ように見えても、実際には、関わっている人の数や役割が大きく違うことがあります。
- 裏側に広報コンサルがついている
- 戦略だけを考える専任の広報担当がいる・制作や分析を分業できるチームがある
- 企画から実行、分析、報告まで、すべてを一人で担っている
「一人広報」だったとしてもこれだけ違う。
使える予算も、裁量も、相談できる相手の有無も違う。
それだけ条件が違えば、成果の出方やスピードが違うのは当然です。
同じ仕事をしているように見える相手と比べて、「自分は遅れている」と感じたとき。
それは能力の差ではなく、担当範囲や裁量、環境の差かもしれません。
条件の違う仕事を同じ物差しで測る必要はありません。
SNSで目に入ってくるのは、きれいに整った成果や、伸びている数字がほとんどです。

その裏側までは見えていません。
- フォロワー数や反応は増えているけれど、実は広告費をかけすぎていて、利益はほとんど出ていない
- 中身を知ると、「これ、本当に続けられるのかな…」という状態のことも、珍しくない
ツラい、苦しい、困っている。
そうした感情は、SNSではなかなか表に出てきません。
もちろん、あえて弱さを見せる戦略的なSNSもあります。
でもそれもまた、発信として選ばれた一部の側面にすぎません。
日々の焦りや迷い、うまくいかなかった試行錯誤、誰にも言えず抱えている不安。
そうしたものは、画面の外に置かれたままです。

見えているのは、切り取られた結果の一部だけ。
そこだけを基準にして自分を評価すると、どうしても現実とのズレが生まれます。
他人と比べることを、無理にやめようとしなくていいのです。
比べてしまうのは自然なこと。問題は、どこを基準にしているかです。
ついフォロワー数や反応、成果のスピードなど、他人の数字を自分の評価軸にしてしまいがちですが、それを続けるほど心は疲れていきます。

そこで、基準を少しだけ戻してみてください。
他人基準ではなく、自分基準に。
比べる相手を、昨日の自分、少し前の自分に置き換えましょう。
- 前よりも考えが整理できたか
- 一度で諦めずに続けられたか
- 小さくても行動できたか
数字にならない変化でも構いません。
昨日より一歩でも進めていれば、それは立派な前進です。
他人のスピードと比べる必要はありません。
あなたには、あなたのペースがあります。
比べる相手を「他人」から「自分」に戻す。
それだけで、評価の基準は、ぐっと穏やかなものになります。

「自分基準」と言われても、最初は少し曖昧に感じるかもしれませんね。
でも、難しく考える必要はありません。
まずは、何を大事にしたいかを書き出すことから始めてみてください。
- 数字を伸ばすこと
- 無理なく続けること
- 丁寧に向き合うこと
- 生活とのバランスを守ること
正解はありません。
あなたが「これだけは守りたい」と思うものが、基準になります。
次に、どこまでできたら十分かを決める。
常に100点を目指していると、終わりが見えなくなります。
「今日はここまでできたらOK」
「このくらいで一区切り」
そう決めておくだけで、心はかなり楽になります。
そして、他人の成功は「参考」にとどめる。
すごいなと思う人がいたら、「どうやっているんだろう」と学ぶのはいいことです。
でも、それをそのまま自分の目標にしなくていい。

環境も、条件も、ペースも違うんですもの。
他人の成功はあなたを追い立てるものではなく、ヒントとして扱ってしまいましょう。
大切なのは「他人よりどうか」ではなく、「自分はどうありたいか」。
何を大事にしたいのか。
どこまでできたら十分なのか。
昨日の自分より、ほんの一歩でも進めたか。
その基準は、あなた自身が決めていいのです。
どうか、比べて苦しくなったときほど、視線を外ではなく、内側に戻してあげてくださいね。

