
1年で資料請求数を7倍に!小さな企業の集客をサポートする、シバサキカホです。
実際に問合せ数を増やしたOL時代の経験を元に、一人広報さんの支援をしています。
広報をしていると、社内外から次々とお願いや相談が舞い込んできますよね。
「この資料、明日までに直せる?」「ちょっとこのイベントの案内もお願い!」
断る間もなく“はい、やります”と答えてしまう──そんな経験、ありませんか?
断る=冷たい、と思われたくない。
でも、誠実な人ほど、相手を思うあまり自分を後回しにしてしまいがちです。
けれど、無理を重ねて引き受け続けていると、心も時間も少しずつ削られてしまいます。
大切なのは、“やわらかく伝えても、自分を守れる言葉”を持つこと。

“断る”は拒絶じゃなく、自分も相手も大切にする行動です。
広報の仕事は、伝えるだけでなく「調整する」場面もとても多いですよね。
「掲載内容を少し修正してほしい」
「その日はスケジュール的に難しい」
「今回は見送らせてください」…どれも“NO”を伝えなければならないけれど、相手との関係を考えると、つい言葉を選んでしまう。

そんなシーン、きっと一度は経験があるのではないでしょうか。
そこで役立つのが「枕詞」です。
断りの前に添える一言で、相手の受け止め方は驚くほど変わります。
「せっかくご依頼いただいたのですが、今回は難しそうです。」
「お気持ちはとても嬉しいのですが、今回は見送らせてください。」

この“せっかく〜ですが”や“お気持ちは〜”の部分が、心のクッションです。
心理学的には、人は先に共感や感謝を伝えられると、防衛反応が弱まると言われています。
つまり、枕詞には「あなたを否定しているわけじゃない」というメッセージが自然に込められているのです。
“断り方”の印象を決めるのは、断る内容よりも“最初の一言”。
“気を遣う断り”が求められる場面ほど、枕詞を添えるだけで印象がやわらぎ、相手の信頼も保たれます。
「同じ“NO”でも、言い方ひとつで印象がまったく変わる」
これは広報の現場でもよく実感することですよね。
例えば原稿の修正依頼を受けたときに「それはできません」と言うのと、「とても良いご提案ですが、今回は見送らせてください」と言うのでは、相手の受け取り方がまるで違います。
その違いを生み出しているのが、“枕詞の心理効果”です。
人は“否定される”と感じた瞬間、心の防御反応が働きます。
でも、最初に「お声がけありがとうございますが…」「ご提案うれしいのですが…」と添えるだけで、相手の緊張がふっとゆるむのです。
この「先に感謝を伝える」姿勢は、心理学でも“断られた”よりも“理解された”という印象を残せると分かっています。
どんなに忙しくても、きちんと理由と敬意を添えて断る人は“誠実な人”と見なされます。
特に広報職では、関係性を長く続けることが大切です。
「とても魅力的なお話ですが、今回は見送らせてください。」
この一言には、「あなたの提案自体は大切に受け止めていますよ」という信頼のメッセージが含まれています。

パートナー企業へのお断りメール、文面がそっけないだけで「冷たい」と感じさせてしまうことも。
逆の立場でも経験があるかもしれませんね。
「断る=申し訳ない」と感じやすい人ほど、罪悪感を抱えがち。
でも、“枕詞を添えて丁寧に伝えた”という安心感があれば、自分を責めすぎずにいられるようになります。
「お気持ちは嬉しいのですが…」と伝えることで、“相手を否定したのではなく、自分の状況を正直に話した”と気持ちを整理できる。

これは、自己肯定感を守る小さなセルフケアにもなるのです。
“断り方”を持っている人ほど、人間関係はラクになります。
きちんとした線を引ける人は、どこに行っても信頼されるはず。
“断る”という言葉には、どこかネガティブな響きがありますよね。
でも実際には、それは相手との関係を大切にするための“前向きな選択”です。
枕詞は、思いやりと境界線を両立させる“魔法のひとこと”。
「せっかく〜ですが」「お気持ちは嬉しいのですが」といった柔らかな前置きが、言葉の温度を整え、伝え手の誠実さを自然に伝えてくれます。
相手を大切にするほど、“言葉で線を引く勇気”を持ちましょう。その一言が、あなたと相手の関係を長く穏やかに守ってくれます。

