
1年で資料請求数を7倍に!小さな企業の集客をサポートする、シバサキカホです。
実際に問合せ数を増やしたOL時代の経験を元に、一人広報さんの支援をしています。
「なんとなくごちゃごちゃして見える」
「文字も写真も入れたのに、なぜか伝わらない」──そんな経験、ありませんか?
その原因、デザインセンスではなく“配置の距離”にあるかもしれません。
広報の仕事では、資料・チラシ・SNS投稿など、「伝わる見せ方」が成果を左右します。
今回紹介する“近接”は、デザイン初心者でもすぐ使える「情報を整理して伝える技術」。
関連する要素を近くにまとめるだけで、驚くほど見やすく、伝わりやすいレイアウトに変わります。
「近接」とは、“関連する情報を近くにまとめる”という、デザインの中でも最も基本で、最も効果のあるルールのひとつです。

チラシでもプレゼン資料でも、私たちは「見る順番」を無意識に決めています。
その“視線の流れ”を自然に導いてくれるのが、この「近接」という考え方です。
- タイトルと本文をしっかり近づける
- 画像とキャプション(説明文)を離さない
- 関連しない要素の間には、少し余白をとる
これだけで、“どの情報がまとまりなのか”が一目で伝わるようになります。
人の脳は、「近くにあるもの=関係があるもの」と認識する性質を持っています。
この法則は心理学でも証明されれおり、視覚的にまとまったものを“ひとつの情報の塊”として理解しやすくする働きがあります。
つまり、デザインの上手さは“センス”ではなく“整理”。
近接を意識するだけで、見る人の目線が迷わず、理解スピードがぐっと上がるのです。

「関連するものは近くに置く工夫」だけで、“読む”から“伝わる”に変わるデザインが生まれます。
「なんとなく散らかって見える」「どこから読めばいいかわからない」
そんなデザインは、ほとんどの場合、“近接”が崩れています。
見た目の問題というよりも、情報同士の“距離感”がバラバラなのです。
例えばチラシや資料で「タイトル」と「本文」の間に余白を取りすぎているケース。
見る人は、タイトルの次に別の要素へ目が行ってしまい、本文を“別の内容”として認識してしまいます。
タイトルと本文は“セット”として扱い、行間を詰めて近づける。
一方で、別テーマのブロックとはしっかり距離を取って区切る。

「ここからここまでがひとつの話なんだ」と伝わるようにしましょう。
施工写真やイベント写真の下にある説明文(キャプション)。
間に余白が広すぎると、どの画像の説明なのか一瞬でわからなくなります。
キャプションは画像のすぐ下(もしくは上)に配置。
同じグループに見えるよう、“距離の近さ”を保つ。
特に広報資料や報告書では、「視覚情報+説明」をひとまとめにするだけで、“伝わるスピード”が格段に上がります。
1枚のチラシやスライドに、あれもこれも入れすぎて、「全部同じ重要度」に見えるパターンも多いです。

その結果、どれも目立たず、伝わらない。
内容を3~4ブロックに整理し、関連性のあるものを近づける。
不要な線や背景枠で区切るより、“余白”で区別する方が洗練された印象になります。
“近づける”と“離す”を使い分けること。この距離感こそが、デザインに秩序をつくります。
- 記事やチラシの中で「どの要素を一緒に読ませたいか?」を考える
- 一番伝えたい部分(タイトルや写真)は“他より近接を強く”して、自然に視線を誘導する
- 余白を“線の代わりに使う”と、すっきり上品な印象に
文字からして「近接=くっつけること」と思われがちですが、実は“離す勇気”も同じくらい大切なテクニックです。
近づけることで「つながり」を示すなら、離すことで「区切り」をつくる──。
どちらも“関係性を見せるデザイン”です。
イベントチラシで【日程】【会場】【お問い合わせ】など、性質の異なる情報が並ぶとき。
それぞれのブロックを少し離すだけで、読み手は自然と「別の内容だ」と理解します。

逆に、距離が詰まりすぎていると、頭の中で情報が混ざり合い、読み手は「何が大事なのか」分からなくなってしまいます。
- SNS投稿の画像では、テキストとロゴの間に“呼吸できる空間”をつくる
- プレスリリースの文中では、見出しと本文の間に“1行の余白”を入れて読みやすくする
- チラシでは、ブロックごとに上下左右をそろえつつ、“情報と情報の間”にしっかり間をとる
こうした「余白の設計」は、情報をシンプルに見せるだけでなく、見る人に安心感を与える効果があります。
“近接”とは「距離のコントロール」。
詰める・離すを意識的に使い分けることで、あなたのデザインは見やすく、伝わりやすく、そして上品に整っていきます。
デザインの美しさは、装飾ではなく“情報の関係性”から生まれます。
どんなに色やフォントにこだわっても、要素同士の距離が整っていなければ、伝えたい内容はぼやけてしまいます。
「近接」は、デザイン経験がなくてもすぐに実践できる“見やすさのルール”。
関連する情報を近づけ、関係のないものを離す──それだけで、読み手の理解スピードと印象が劇的に変わります。

“何を伝えるか”と同じくらい、“どう並べるか”が大事です。

