
1年で資料請求数を7倍に!小さな企業の集客をサポートする、シバサキカホです。
実際に問合せ数を増やしたOL時代の経験を元に、一人広報さんの支援をしています。
広報は、数字や反応といった「結果」が見えやすい仕事です。
だからこそ、「この企画は絶対成功させてほしい」「次はもっと反応を伸ばしたいね」と期待をかけられると、それだけで肩に力が入ってしまうこともあるのではないでしょうか。
けれど、そのプレッシャーを重く感じてしまうのは、あなたがいい加減だからではありません。
むしろ、仕事に真剣に向き合い、任された役割を大切にしているからこそ生まれる感情です。
プレッシャーは、悪者ではありません。
それは「任せても大丈夫」「期待している」という信頼の裏返しでもあります。
今回は、「失敗したらどうしよう」と自分を追い込んでしまいがちなひとり広報の方に向けて、プレッシャーとの向き合い方を少しだけ楽にする考え方をお伝えします。
「次の企画、絶対成功させてね」
その一言を聞いただけで、胸の奥がぎゅっと縮むような感覚になることはありませんか。
頭では「期待されているだけ」と分かっていても、
・もし反応が悪かったらどうしよう
・数字が伸びなかったら、評価が下がるかもしれない
そんな考えが次々と浮かび、気づけば肩に力が入ってしまう──。

広報という仕事には、そんな瞬間が少なくありませんよね。
広報は、成果が数字や反応としてはっきり表れる仕事です。
投稿の反応、PV数、問い合わせ件数。
良くも悪くも「結果」が見えてしまうからこそ、失敗への恐れは自然と大きくなります。
けれど、そのプレッシャーを強く感じてしまうのは、あなたが弱いからではありません。
むしろ、任された仕事をきちんとやり遂げたいという責任感があるからこそ生まれる感情です。
プレッシャーは、信頼されているサインでもあります。
期待されていなければ、「成功させてね」と声をかけられることはありません。
重要な企画を任されることも、判断を委ねられることもないでしょう。
重圧の裏側には、「任せても大丈夫」「あなたなら考えて動いてくれる」
そんな無言の信頼と、そして圧が隠れています。
「失敗しないでほしい」
「結果を出してほしい」
という期待や圧。

信頼と期待は、いつもセットです。
だからこそ、その両方を受け取る立場にいる人ほど、心が重くなるのは自然なことなのです。
責任感がある人ほど、
「期待に応えなきゃ」
「ちゃんとやらなきゃ」
と、自分の中でプレッシャーを何倍にも膨らませてしまいます。
だから、重荷に感じてしまうのは当たり前。
むしろ、それだけ真剣に仕事と向き合っている証拠です。
「もし反応が悪かったらどうしよう」
「数字が下がったら、何か言われるかもしれない」
そんなふうに失敗を思い浮かべた瞬間、胸がざわっとしたり、体がこわばったりすることはありませんか。
実はそれ、気のせいではありません。
人は、失敗を具体的にイメージすると、脳がそれをまだ起きていない出来事ではなく、すでに起きているストレスのように受け取ってしまいます。

頭の中で想像しただけなのに、体は本気で緊張してしまうのです。
- 集中力が続かない
- 判断に迷いが出る
- 小さな決断に時間がかかる
といったことが起こりやすくなります。
「やらなきゃいけない」と分かっているのに手が止まり、自分で自分の足を止めてしまう──そんな悪循環に陥ってしまいます。
そしてここで大切なのは、「失敗を考えないようにしよう」と無理に頭を切り替えることではありません。
そもそも人間は、ポジティブな可能性よりも、ネガティブなことのほうが先に思い浮かびやすい生き物です。
これは性格の問題ではなく、危険を避けて生き延びるために備わった、人間の自然な反応です。
だから、「またネガティブに考えてしまった」「私、向いてないのかな」と自分を責める必要はありません。

大切なのは、意識を「失敗を避けること」から「次に何を試すか」という行動する方向へ、少しずつ向け直すことです。
恐れを完全に消そうとしなくて大丈夫です。
恐れは無理に消そうとすると、かえって強くなってしまいます。
それよりも、
「じゃあ、次の一歩は何だろう」
「今できる小さな行動は何だろう」
と視点を動かすことで、恐れは自然と小さくなっていきます。
それが、プレッシャーの中でも動けるようになる、心の負担を減らす一番の近道です。
広報の仕事に向き合っていると、「この施策は当たるだろうか」「失敗したらどうしよう」と、つい結果を先に考えてしまいがちです。

でも、最初から完璧な正解を出すことなんてなかなか容易ではありませんよね。
「まずやってみる」
「反応を見て、少しずつ直していく」
この積み重ねこそが、早く動けるし、正解に近づくための成果をつくってくれるはず。
どんなに経験のある広報でも、投稿や企画が毎回思った通りに当たることはほとんどありません。
反応がよかった理由も、伸びなかった理由も、やってみて初めて見えてくるものです。
成果を「一度で成功させるかどうか」で判断してしまうと、広報の仕事はとても苦しいものになってしまいます。
「今回はテスト」
「反応を集めるための一歩」
そんなふうに捉え直してみてください。
数字が思ったほど伸びなかったとしても、それは失敗ではありません。
次に活かすためのヒントが手に入ったというだけです。
- 投稿の切り口を変えてみる
- タイトルや一文目を調整してみる
- 投稿時間や頻度を少し変えてみる
こうした小さな改善の積み重ねが、「当たる確率」を少しずつ高めていきます。

「成功させなきゃ」と力を入れるより、「今日は何を試そうか」と考えるほうが心も軽くなり、行動もしやすくなります。
広報を続けていくために必要なのは、完璧さではなく、改善し続ける姿勢です。
多くの上司や経営者は、完璧な結果そのものよりも、「状況をどう共有し、次にどう動けるか」を見ています。
うまくいかなかったことを隠すよりも、
・何が起きたのか
・なぜそうなったのか
・次はどう改善するのか
を早めに整理して伝える姿勢のほうが、信頼につながるケースは少なくありません。
例えば反応が思ったより伸びなかった投稿について、
「この切り口は刺さりにくかったかもしれません」
「次はここを変えて試してみます」
と分析を添えて共有する。
あるいは、数字の変化をチームに見せながら、「この部分が落ちています。次はこう改善したいです」と具体的な提案を出す。
こうした動きは、“失敗をした人”ではなく、“考えて動ける人”としての評価につながります。

失敗は、恥ではありません。
次の精度を上げるための、貴重な材料です。
その扱い方次第で、評価にも、信頼にも変わっていきます。
もし、
・失敗すると強く責められる
・理由よりも結果だけを問われる
・改善の話をしても聞いてもらえない

そんな環境だったとしたら、あなたが過度にプレッシャーを感じてしまうのは無理もありません。
その場合に大切なのは、「失敗しない人」を目指すことではなく、「自分を守りながら働くこと」です。
- 小さなテストとして試す前提で動く
- 事前に「今回は検証目的です」と言葉にしておく
- 数字だけでなく、意図や仮説を必ず残す
こうした工夫で、「結果がすべて」という見られ方を少しずつ和らげることができます。
それでも苦しさが続くなら、それはあなたの努力不足ではなく、会社としての評価の仕組みが合っていないだけかもしれません。

失敗を恐れず試せる環境でこそ、広報の力はきちんと発揮されます。
うまくいかなかったときも、自分を責めすぎなくて大丈夫です。
失敗は評価を下げるものではなく、次の精度を上げるための材料です。
そしてもし、どれだけ工夫しても・どれだけ誠実に向き合っても「失敗=ダメ」「結果がすべて」という空気が変わらない職場だったとしたら。
そこから離れることも、立派な選択です。
本末転倒に思うかもしれませんが、合わない環境で自分をすり減らし続けるより、試行錯誤が歓迎される場所に身を置いたほうが広報としての力はきちんと発揮されます。

それは決して逃げではありません。
自分を守り、活かすための手段のひとつです。
プレッシャーに押しつぶされそうなときほど、「私はちゃんと考えて、ちゃんと向き合っている」
その事実だけは、どうか忘れないでください。

