
1年で資料請求数を7倍に!小さな企業の集客をサポートする、シバサキカホです。
実際に問合せ数を増やしたOL時代の経験を元に、一人広報さんの支援をしています。
コロナ禍をきっかけに、オンライン会議は一気に増えました。
今では、リモートでの打ち合わせや会議が当たり前になり、移動がなくて便利、時間を有効に使える──そんなメリットもたくさんあります。

私は地方企業の一人広報なのですが、前までだとパートナー会社の候補にならなかった東京や遠方の会社さんとお取引できるようになったのも魅力。
けれど一方で、
「オンライン会議、なんだかしんどい」
そう感じている人も、実は少なくありません。
カメラ越しのやり取りに気を使いすぎたり、
発言のタイミングが分からず緊張したり、
会議が終わるころには、どっと疲れてしまう。
特に、一人広報として働いていると、場の空気を読みながら、発言も求められ、「ちゃんと参加しなきゃ」と無意識に力が入ってしまいがちです。
便利になったはずなのに、
なぜか心は消耗している──
そんな違和感を抱えていませんか。
今回は、オンライン会議が苦手な人が、無理に“慣れよう”とせず、心をすり減らさずに参加するための考え方と工夫をお伝えします。
オンライン会議がしんどく感じるのは、気合いや集中力が足りないからではありません。
そもそもオンライン会議は一度に処理しなければいけない情報量が、対面よりも圧倒的に多いのです。

対面のほうが表情も空気も感じ取れて、受け取っている情報は多そうに思えますよね。
私も初めて知った時はとても意外でした。
でも実は、対面で受け取っている情報の多くは、無意識に処理できている情報です。
- 相手が話し終わりそうな気配
- 「今いっていいよ」という視線
- 場の空気が少し和らいだ瞬間
こうしたものは、意識して考えなくても自然に体が反応しています。
一方、オンライン会議ではどうでしょうか。
- 画面に映る顔は小さく、表情は読み取りにくい
- 音声にはわずかなタイムラグがある
- 誰が話そうとしているのか分かりづらい
- 資料、顔、場合によってはチャットまでを同時に追わなければいけない
本来なら無意識で処理できていたはずの情報を、すべて「意識的に判断」しなければならない状態になります。
画面には複数人の顔。
耳では相手の声。
同時に資料やスライドを見て、さらにチャットの通知にも気を配る。
これをすべて同時に処理しながら、「今、話すべきか」「誰が次に話すか」を判断し続ける。
それだけで、脳はかなり疲れてしまいます。
対面なら自然に分かる間も、画面越しでは途切れがちです。

実際、広報をしてる方って、少なくとも対面での会話は得意な方も多いはず。
なのにオンラインだと発言のタイミングがつかめず、序盤で会話がかぶってしまった経験はありませんか?
私は何度もあります。
タイムラグがあるため、「今だ」と思って話し始めた瞬間別の人も同時に話し出してしまう。
そのあと「どうぞ」「いえ、どうぞ」と譲り合いが続き、話すタイミングを逃してしまう。
これは、会話力の問題ではありません。オンライン特有の構造的な難しさです。
こうした状態が続くと、常に気を張りながら参加することになり、会議が終わるころには、どっと疲れてしまいます。
オンライン会議が疲れやすいのは、あなたが向いていないからではなく、脳への負荷が対面よりも大きい環境だから。
そう理解するだけでも、「苦手な自分」を責める気持ちは、少し軽くなるはずです。
オンライン会議が苦手だと感じると、
「もっと積極的に話さなきゃ」
「盛り上げ役にならなきゃ」
と、自分に無理な役割を課してしまいがちです。
でも、オンライン会議は、全員が同じ参加の仕方をする必要はありません。
会話を回す人がいてもいい。
要点を整理する人がいてもいい。
静かに聞きながら、全体を把握する人がいてもいい。

すぐに発言できなくても大丈夫です。
これは対面の打ち合わせでも通じることですが、考えてから話すタイプの人が、場にとって大切な視点を持っていることも多いですよね。
また、「聞く」という役割も、立派な参加です。
誰が何を言ったのか。
どこが論点なのか。
話がズレていないか。
それを受け止め、整理できる人がいるからこそ、会議はまとまります。
オンライン会議が苦手だからといって、無理に“得意な人”になろうとしなくて大丈夫。
参加の仕方は、一つではありません。

そうはいっても、少しは上達したい気持ちも分かります。
いくつか私が実践しているコツもお伝えします。
オンライン会議に臨むとき、いちばん大切なのは「うまくやろう」と気負いすぎないことです。
対面の打ち合わせなら雑談が自然に入ったり、ちょっとした表情や間で距離が縮まったりしますよね。
空気がやわらいで、「人と話している」感覚を持ちやすい。
でも、オンラインになると、それが一気に難しくなります。
画面越しでは、会話はどうしても要件中心になり、無駄を省いた“超ビジネスモード”になりがちです。
雑談を入れるタイミングもつかみにくく、相手との距離感が縮まらないままいきなり本題に入ることも多い。
その状態で
「ちゃんと話さなきゃ」
「気の利いたことを言わなきゃ」
「場を悪くしないようにしなきゃ」
と頑張ろうとすると、心の消耗は一気に大きくなります。

オンライン会議では関係性が温まる前に“仕事の顔”を求められることが多い。
だから、対面よりもしんどく感じるのは自然なことです。
ここで大事なのは、オンライン会議を「仲良くなる場」や「自分をうまく見せる場」にしようとしすぎないこと。
オンラインは、
・情報を共有する
・確認を取る
・決める
そのための場だと割り切ってしまってもいい。
対面と同じ温度感を求めなくていいし、同じように振る舞おうとしなくていいのです。
「うまくやろう」と力を入れるより、
「必要な役割を果たせれば十分」
そう考えるだけで、オンライン会議との距離感は、ぐっと楽になります。
事前に話すことをメモしておくのも、大事なポイントのひとつ。
完璧な原稿である必要はありません。
「これだけは伝えたい」
「この点だけ確認したい」
箇条書きで十分です。
話す順番が回ってきたとき、頭が真っ白になるのを防いでくれます。
対面の場では、メモを見ながら話すのは少し気が引けたり、視線が下がることを気にしてしまうこともありますよね。

でもオンラインなら、画面の横や手元にメモを置いておいても、相手にはほとんど分かりません。
カンペを用意できるのは、オンラインだからこそできる強みです。
話す内容を一言だけ書いておく。
確認したいポイントを箇条書きにしておく。
それだけでも、会議中の安心感は大きく変わります。
「次、何を話そう」
「うまくまとめなきゃ」
と頭の中で考え続ける必要がなくなり、会話そのものに集中しやすくなるからです。
また、メモがあることで、発言のタイミングを逃しても焦らずに済みます。
「今は話せなかったけど、このポイントは後半で伝えよう」
と気持ちを切り替えられる。
これは発言の間がつかみにくいオンライン会議では、とても大きなメリットです。
オンライン会議は瞬発力よりも、準備力が活きる場です。
事前に整えておけることは整えてしまう。
対面の打ち合わせでも、多少は気を張りますよね。
でもオンラインになると、なぜかそれ以上に緊張してしまう。そんな感覚はありませんか。
理由のひとつは、「残る」感じが強いからです。
- 録画されていることがある
- 議事録が自動で残る
- AIでログが取られることもある
その場限りで消えていく対面の会話と違って、「後から見返されるかもしれない」前提で話すことになります。
そうなると、変なことを言えない→言い直しがきかない気がする→ちゃんとしたことを言わなきゃ…!
と、無意識に完璧を求めてしまうのです。

さらに、画面越しでは相手の反応が分かりづらいのも、完璧主義になってしまう隠れポイント。
「今の伝わったかな?」
「変な空気になってないかな?」
そんな不安も重なって、必要以上に自分をコントロールしようとしてしまいます。
でも、ここで思い出してほしいのは、オンライン会議は発表の場ではなく、仕事を進めるための場だということ。
多少言い直してもいいし、言葉に詰まってもいい。
あとから補足すれば、それで十分な場面も多いはずです。
完璧な言い回しよりも、「今、何を共有するか」「次にどう進めるか」。
それが伝われば、役割は果たせています。
オンライン会議が苦手だと感じるのは、決しておかしなことではありません。
環境そのものが、人にとって負荷のかかりやすい形をしているだけです。

だから、無理に変わろうとしなくていい。
対面と同じように振る舞えなくても大丈夫です。
オンライン会議には、話す人、まとめる人、聞く人、補足する人。
いろいろな参加の仕方があります。
自分に合う関わり方を見つければ、それで十分です。
会議でどう見えるかよりも、会議のあとに、ちゃんと自分が保てているか。
そこを一番大切にしてほしいと思います。
会議のために、あなたが壊れる必要はありません。
あなたが健やかでいられることのほうが、ずっと大事です。

