
1年で資料請求数を7倍に!小さな企業の集客をサポートする、シバサキカホです。
実際に問合せ数を増やしたOL時代の経験を元に、一人広報さんの支援をしています。
いことを書いているはずなのに、なぜか最後まで読まれていない気がする。
伝えたいところほど、スルーされている気がする。
それ、内容や言葉選びの問題ではないかもしれません。
人は、自由に画面を見ているようでいて、無意識のうちに「決まった順番」で視線を動かしています。
その流れに逆らった配置をしてしまうと、どんなに大事なことを書いても目に入らないまま通り過ぎてしまうのです。

「何を書くか」だけでなく、「どこから、どう見せるか」が、伝わり方を大きく左右します。
この記事では、人の目が自然に動く代表的なパターンであるF型・Z型・N型の視線の流れをもとに、一人広報でもすぐ使える「視線の誘導」の考え方を整理していきます。
センスは必要ありません。
視線の動きを、少し味方につけるだけでいいのです。
私たちは文章やデザインを見るとき、自分の意思で自由に読んでいるように感じています。
でも実際には、目はかなり決まった動きをしています。

人の視線は、ランダムにあちこち飛んでいるわけではないんです。
無意識のうちに、「読みやすそう」「次はここだろう」という自然な流れをなぞるように動いています。
たとえば、左上にあるものから見て、次に右へ、下へ……という動きは、意識しなくても多くの人が共通して行っています。
だから、どれだけ良い内容を書いていても、その“流れの外”に置いてしまうと、存在しないのと同じ扱いになってしまうこともあります。

「何を書くか」と同じくらい、「どう見せるか」も大事!
- どこから見始めてほしいのか
- 次に、どこを読んでほしいのか
- 最後に、何を覚えてほしいのか
この順番を、配置やレイアウトでそっと示してあげる。
それが、視線の誘導です。
視線の誘導=読ませたい順番を、自然につくること
これを意識するだけで、同じ内容でも「伝わり方」はぐっと変わります。
広報の発信は、「ちゃんと読んでもらえる前提」で作ってしまいがちです。

でも実際は、全部読んでもらえることのほうが稀。
自分が街で広告を見かけた際も、全ての広告を最後まで読んだりしませんよね。
多くの人は見た瞬間の数秒で、「読むか」「やめるか」を無意識に決めています。
その判断材料になるのは、文章の中身というよりパッと見たときの配置や流れ。
- どこから読めばいいか分からない
- 文字が詰まっていて疲れそう
- 何が言いたいのか一瞬で分からない
そう感じた瞬間、中身を読む前に離脱されてしまいます。
そして、皮肉なことに多いのが、一番伝えたいことほど、見てもらえない位置に置いてしまっている。
丁寧に書いた背景説明の奥。
文章の最後の方。
目が通らないエリア。

「ちゃんと読めば分かるはず」と思って置いた情報ほど、実は読まれていないことも少なくありません。
だからこそ必要なのが、視線を設計するという考え方です。
- どこで視線が止まるか
- どこまで読んでもらえそうか
- 何だけは確実に目に入れてほしいか
これらを意識して配置し、伝えたいことを伝えられる広告づくりを行いましょう。
人の視線の動きにはいくつかパターンがあります。
すべてを完璧に覚える必要はありません。
「こんな見方をされやすいんだな」と知っておくだけで十分です。
ここからは、文章やデザインでよく使われる代表的な視線の流れをいくつか紹介します。
F型は、文章を読むときにもっとも起きやすい視線の動きです。
- 人の目はまず、ページを開いた瞬間に左上を見ます。
- そこから横に流れるように読み、
- 次に少し下へ移動し、また横へ。
- これを繰り返しながら、全体として「F」の形を描くように視線が動きます。
そのため、Web記事やコラム、説明文が多いページでは、上から順に全部読まれる前提はほぼ成り立ちません。

・見出し
・冒頭の数行
・太字や目立つ部分
だけを拾い読みしながら、「読む価値があるか」を判断されています。
・ブログ記事
・説明文が多いLP
・社内向けの資料やマニュアル など
F型は「丁寧に全部読んでもらう」ための型ではなく、「拾い読みでも伝える」ための型。
そう捉えると、記事の作り方が少し楽になるはずです。
- 重要な情報は左・上に置く
結論や要点を文章の後半に隠してしまうと、そこまで読まれない可能性が…。 - 見出しと冒頭文が勝負
ここで「もう少し読んでみよう」と思ってもらえなければ、本文はほぼ読まれません。 - 途中で拾い読みされる前提で構成する
途中から読んでも要点がつかめる設計にしておくと、最後まで読まれなくても伝えたいポイントだけは残せます。
Z型は、一瞬で全体を見せたいときに向いている視線の流れです。
- 人の目は、左上から右上へ。
- 次に左下へ移動し、
- 最後に右下を見る。
この動きがアルファベットの「Z」の形に似ていることからZ型と呼ばれています。
文章をじっくり読むというより、全体をパッと把握するときに起きやすい視線です。
・バナー広告
・1枚で完結するスライド
・SNS投稿や告知画像 など

Z型で一番大切なのは、「何をしてほしいか」を迷わせないことです。
まず、左上に結論を置く。
・何の話か
・誰向けか
・何が得られるか
ここで分からないと、視線は止まりません。
次に、右上〜左下で補足情報を軽く伝え、最後に右下にCTA(行動してほしいこと)を置く。
・詳しくはこちら
・申し込む
・続きを読む
この流れが自然につながると、行動率がぐっと上がります。
そしてもう一つ大事なのが、情報を詰めすぎないこと。
Z型は、「全部説明する型」ではありません。
伝えるのは、ひとつのメッセージだけ。

それ以外は、次のページに任せちゃいましょう。
Z型は考えさせるための型ではなく、動いてもらうための型。
シンプルイズベストです。
N型は、左右に情報が分かれているデザインで起きやすい視線の流れです。
- 人の目は、まず左上を見て、
- 次に右上へ移動します。
- そこから下に降り、
- 最後に左下を見る。
アルファベットの「N」を描くように見えることからN型と呼ばれています。
文章だけでなく、図・アイコン・イラストなど、視覚要素と文字を組み合わせたいときに向いています。
・図解コンテンツ
・左右に要素が分かれているレイアウト
・Before/Afterなどの比較コンテンツ など
N型で意識したいのは、視線が折り返すポイントです。
左から右へ視線が移動し、上から下へ降りる。
その折り返し地点は、自然と目が止まりやすくなります。
・一番伝えたい要点
・比較の結論
・「つまり何が違うのか」
といった情報は、その位置に置くと効果的です。

もう一つ大切なのが、左右の役割をはっきり分けること。
・左は説明、右はビジュアル
・左はBefore、右はAfter
・左は課題、右は解決策
役割が曖昧だと、視線が迷い、理解に時間がかかってしまいます。
N型は、文章とビジュアルを同時に活かすための型。
整理して配置すれば、情報量が多くてもスッと伝わるデザインになります。
視線の流れに、ひとつの正解はありません。
F型・Z型・N型のどれが優れている、という話でもないのです。
大切なのは、「このデザインを見た人に、何をしてほしいか」。
じっくり読んでほしいのか。
要点だけ拾ってほしいのか。
それとも、すぐ行動してほしいのか。
目的が違えば、選ぶべき視線の流れも自然と変わります。

ただそれでも迷うなぁという時は、下を参考にしてみてください。
| 文章多め | F型 |
| 行動させたい | Z型 |
| 視覚的に整理 | N型 |
どれだけ丁寧に言葉を選んでも、どれだけ役に立つ内容でも、見てもらえなければ、なかったことになってしまいます。

それはとってももったいない。
センスがなくても大丈夫。
視線の流れを少し整えるだけで、広報の伝わり方は、確実に変わります。
内容を活かすも、埋もれさせるも、その分かれ道は「配置」にあります。
迷ったら、ぜひ今日学んだ視線の型を思い出してみてくださいね。

