コンビニは最高のマーケティング教材!身近な場所で、思考力訓練をしてみよう

シバサキ
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1年で資料請求数を7倍に!小さな企業の集客をサポートする、シバサキカホです。
実際に問合せ数を増やしたOL時代の経験を元に、一人広報さんの支援をしています。

広報の仕事って、本当に「考える仕事」ですよね。
発信を考えて、施策を考えて、言葉を選んで。

でも、日々の業務に追われて、数字や締切に追われて、気づけば「深く考える余裕」がなくなっている。

シバサキ
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特にここ数年、AIの登場によって「考える前に出力ができてしまう」環境が一気に整いました。
便利になった一方で、考える力が失われつつあります。

最近ちょっと思考力が鈍ってきたかも。
そんなときにおすすめなのが、“コンビニ思考トレーニング”です。

 

考える力、最近使ってますか?コンビニは、情報設計の宝庫

コンビニの商品数は数千点。
限られたスペースに、24時間、老若男女が来店する。

それなのに、商品は迷わず配置されていて、売れるものがちゃんと売れている。

シバサキ
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これ、実は広報・マーケティングの塊なんです。

実はコンビニって…
  • 1坪あたり売上
  • 回転率
  • 滞在時間
  • 動線
  • ついで買い率

これらを異常なレベルで検証・改善し続けている業態

コンビニは毎日開いてる”生きた教材”。
特別な勉強をしなくても、通勤途中やランチついでに立ち寄るだけで、思考力を鍛えられる場所なんです。

 

思考訓練①「この商品、なんでここにある?」

まず試してほしいのは、商品の配置を観察することです。
店内を歩きながら、ひとつの商品を選んで少し考えてみてください。

  • なぜこの棚なんだろう?
  • なぜこの高さなんだろう?
  • なぜこの商品と並んでるんだろう?
シバサキ
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例えばレジの横に置いてある、ホットスナック。
買う気はなかったのについ買っちゃった…という経験があるのは、私だけではないはず!

ホットスナックは、レジ前で並んでいる時にふと目に入る位置にありますよね。
それだけではありません。

  • 手ごろな値段で買うハードルが低い。
  • 揚げたてのにおいで食欲がわく
  • 湯気や照明に照らされたおいしそうなしずる感


「見える・香る・想像できる」が一瞬でそろう場所だからこそ、考える前に体が勝手に反応します。
会計前の「ちょっとした欲」を、迷う暇を与えず拾う設計になっているんです。

「これはこういう商品です」なんて強い説明や説得はしていません。
でも、
・ぱっと目に入る
・感情が先に動く
・深く考えなくても反応できる
つい買ってしまう。

シバサキ
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これを広報に置き換えれば…
「SNSで目に入った瞬間、シェアしたくなる導線」を作ることができたなら、最強ですよね。

こんなふうに、コンビニの商品配置はひとつひとつが、かなり計算されて作られています。

ホットスナックだけではありません。
雑誌コーナーの位置、棚の向き、通路の幅。
どれも「なんとなく」ではなく、人の動きや心理を前提に設計されています。

例えばコンビニに入る理由を考えてみると…

多くの人は
・飲み物を買いたい
・お昼ごはんを買いたい
このどちらかが目的ですよね。

すると自然と一番奥にある飲み物コーナーへ行き、
さらにその先、入り口から最も遠い場所にある
お弁当コーナーまで足を運ぶことになります。

気がつけば、店内をぐるっと一周している。

その途中で予定になかった商品が目に入り、「ついで買い」が生まれる。
この動線自体が、最初から計算されているんです。

シバサキ
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これだけ人の行動が設計されている空間を、
ただ通り過ぎるだけで終わらせるのは正直もったいない。

なぜこの場所にあるのか。
なぜここを通らせるのか。

そうやって一度立ち止まって考えてみるだけで、広報や発信に使えるヒントがいくらでも転がっています。
これを思考しない手は、ありません。

 

思考訓練②「誰が、どんな気分で買うんだろう?」

次に考えてほしいのは、購買者の気分です。

商品を手に取って、こう想像してみてください。
  • この商品を買う人は誰?
  • どんな1日を過ごしてる?
  • 今、どんな気持ち?

具体例で考えてみましょう。

シバサキ
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コンビニのATMは、一部を除いて手数料がかかります。
しかも、銀行のATMより高いことがほとんど。

それでも、わざわざ使う人がいる。
ここが、思考ポイントです。

このATMを使う人は、「『一番価格が安いこと』以外の選択」をしているですよね。

  • とにかく急いでいる
  • 営業時間を気にしたくない
  • 今すぐ現金が必要
  • 他に選択肢を探す余裕がない

一例ですが、そんな状況にいる人です。

その人は「手数料が高いな」とは思っているかもしれない。
でもそれ以上に、時間・安心・手間をこれ以上かけたくないという気分が勝っています。

つまり、ここで買われているのは
「ATMの機能」ではなく、“今すぐ済ませたい”という気持ち

冷静で余裕のある人は、銀行のATMを選ぶでしょう。
でも余裕がない瞬間の人は、多少高くても、目の前にある解決策を選びます。

商品やサービスは、
理屈で選ばれているようで、
実際には感情と状況に強く引っ張られています。

この視点を持つと、
「なぜこれが売れるのか」
「なぜここに置いてあるのか」
が、一気に見えてくるようになります。

シバサキ
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さらにここで、もう1つ深堀してみましょう。

最近、コンビニのATMが店内の奥まった場所に移動し、そのすぐ後ろや近くにコーヒーマシンが置かれているケース、
増えてきているように思いませんか?

シバサキ
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以前は雑誌コーナーの真ん中や、飲み物の横のお手洗い入り口前が多かったはず。

変わったからには理由があるはずですよね。
コンビニ各社が公式に「ATMの裏にコーヒーマシンを置いた理由はこれです」と発表しているわけではありません。

なので裏取りがあるわけではありませんが、いくつか考えられる理由があります。

 

心理的な安心感

ATMを使うのは…

・暗証番号を入力する
・お金を扱う
という、少し緊張する行為。

そのため、背後が壁や大型什器(=コーヒーマシン)で覆われていると、
視線を遮れる=安心して使える。

目隠しとして非常に合理的な配置ですよね。

 

利用者の気分と行動特性

コンビニATMを使う人は、必ずしも「手数料を最優先で気にする層」ばかりではありません。

  • 今すぐ現金が必要
  • 時間がない
  • 考える余裕がない

そんな“余裕がない状態”で使われることが多い。

突発的な出来事でコンビニATMを使うことになった人ももちろん多いでしょう。
ただ、中には手数料を気にせず、日常的にコンビニATMで済ます層もいるはず。

シバサキ
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マネーリテラシーよりも「今」に意識が傾いている層。

ここで、コーヒーマシンが効いてきます。

ATM利用後、ふと目に入る

・コーヒーの写真
・抽出音
・香り

「せっかくだし一杯飲もうかな」という感情のスイッチが入りやすい。

しかも、ATMは店の端。
コーヒーマシンはすぐそばだけど、買うためのレジはそこから少し離れた位置。

結果どうなるか。
コーヒーを買うためには、店内を半周する導線が自然に生まれます。

シバサキ
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その途中で、お菓子、パン、ホットスナック、雑誌が目に入る。

つまりこれは、
ATM → コーヒー → ついで買い
というクロスセルを前提にした配置。

この配置が本当にうまいのは、「売ろう」としていないところです。

  • コーヒー買ってください
  • ついでに何かどうですか

とは、一切言っていない。
でも、使う人の気分と行動を前提にすると、そう動いてしまう。

これが、コンビニの棚づくり・導線設計の強さです。
そしてこれも広報にそのまま置き換えられます。

  • 深く考えない状態で触れる導線
  • 「ついでに反応してしまう」流れ

誰に、どんな気分で、どこで触れてほしいのか。
そこまで考えられている発信は、やはり強い。

…こういう視点を持てる方が、一人広報として伸びないわけがないのです。

 

思考訓練③「自分なら絶対買わない商品を選ぶ」

思考訓練①②がすんなりできるようになったなら、少し難しいこちらの段階にも挑戦しましょう。

一人広報だと、どうしても自分だけの感覚に頼りがちですよね。
でもそれでは、「自分が買わない商品・自分の好みではない商品については、上手くメリットを伝えられない」最大の原因になります。

自分基準を外す練習をしないと、いつまでも「自分なら分かる」「自分なら興味を持つ」発信しかできなくなってしまうんです。

具体的にやってみましょう。
店内で、自分は絶対買わない、興味もない、目に入ってもスルーする商品を選んでみましょう。

  • 誰が買うんだろう?
  • どんな状況で必要になるんだろう?
  • なぜ”コンビニで、今”買うんだろう?
シバサキ
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この3つを考えるのに、意外と分かりやすいのが「靴下」です。

正直に言うと、私が広報になる前は、
コンビニで靴下が売っている理由がずっと謎でした。

1種類売ってるくらいなら分かるんですけどね。

謎だった理由のひとつ。
男性用はそこそこ種類があるのに、
女性用は少なめだったりしますよね。
「なんでだろう?」と、ずっと引っかかっていました。

だって、ストッキングの方が出先で伝線してしまい買い替える回数は多いはず。
それなのにストッキングはサイズ違いしかなくても、男性用靴下は色や用途別で用意があることも。

シバサキ
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でもある日、ふと腑に落ちる瞬間がありました。

 

大雨の日。
オフィスビル街にあるコンビニでのことです。

折りたたみ傘を使って入ってきた、営業マン風の男性がいました。
靴下だけを手に取って、真っすぐにレジへ向かっていく。
そしてレジが終わると軒先で履き替えて、濡れた靴下は捨てていきました。

シバサキ
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そのとき、「そういうことか」と思ったんです。

お客さんのところに向かう途中。
スーツに革靴。そんな状態で、
びちゃびちゃの靴下のまま会いに行くわけにはいかない。

今すぐ必要なのは“とりあえず履き替えられる一足”
場合によっては、訪問先の数だけ必要になることもあるでしょう。

だからコンビニで、今、買う。

だから男性用のラインナップが厚い。

こう考えると、
「なぜここにあるのか」
「なぜこの品揃えなのか」が、
一気につながって見えてきます。

 

まとめ|「考える習慣」が、広報を強くする

広報の仕事は正解が見えにくく、
誰かが「それいいですね」と言ってくれる機会も多くありません。

だからこそ大切なのは、視点を切り替える力を、自分の中に持っておくこと

日常の中で「誰が、どんな気分で、なぜ今これを選ぶのか」を考える習慣は、
そのまま広報の思考力につながっていきます。

シバサキ
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「なんとなくうまくいかない」を、
「ここに原因があるかも」と言葉にできる。
それだけで、次の一手はずっと打ちやすくなるはずで。

一人広報にとって、考える力は、唯一の相談相手であり、最大の武器

コンビニで、駅で、日常の中で、少しだけ立ち止まって考えてみる。
その積み重ねが、あなたの発信を確実に強くしてくれます🌸

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