
1年で資料請求数を7倍に!小さな企業の集客をサポートする、シバサキカホです。
実際に問合せ数を増やしたOL時代の経験を元に、一人広報さんの支援をしています。
デザインを作っていて、「悪くはないけど、なんかしっくりこない」
そんな違和感を覚えたこと、ありませんか?

配色もレイアウトも整っているのに、なぜか完成度が上がらない原因は、フォントかもしれません。
文字にはものすごい力があります。
同じ言葉でも、丸みのある書体ならやわらかく、角ばった書体なら力強く感じる。
文字のトーンが伝えたい印象とずれていると、見る人は無意識のうちに「なんか違う」と感じてしまうんです。
今回は、そんなしっくりこないデザインを整えるための、フォントで見直すべきポイントをまとめて紹介します。
デザインを整える前にまず考えたいのが「この資料(画像)で、どんな印象を与えたいのか?」という目的。
- 信頼されたい
- 親しみを持たれたい
- 勢いを感じさせたい
- 上品に見せたい
こんな感じで、作成する資料で伝えたい想いがあるはずです。
ここが曖昧なままだと、どんなに綺麗なフォントを選んでも、伝わり方がぼやけてしまいます。
まずは「何を伝えたいのか」「どんな人に伝えたいのか」「読んだ後、どう行動してほしいのか」を確認しましょう。

この3点を、簡単なメモでもいいので書き出してみましょう。
その答えが、フォントを選ぶためのヒントになります。
目的が決まったら、次は「どんなフォントで伝えるか」を考えてみましょう。
フォントは、デザインの中で語りかける声のような存在。目的とトーンを揃えることで、伝わり方が一気に変わります。
| 信頼感・誠実さ | 明朝体や細めのゴシック体。 線に強弱があり、きちんとした印象を与えます。 会社案内・提案書・報告資料などに向いています。 |
| 親しみや温かさ | 丸ゴシック体や手書き風フォント。 角のないやわらかい形が、見る人に安心感を与えます。 SNS投稿やイベント案内などにぴったり。 |
| 勢いや元気さ | 太めのゴシック体や角張った書体。 視線を引き、エネルギッシュな印象を生みます。 ポスターやキャンペーン資料などに効果的。 |
| 上品さ・落ち着き | 細めの明朝体やエレガント系の英字フォント。 余白と組み合わせると、静かな高級感を演出できます。 ブランド資料やパンフレットなどに最適。 |
もし「どのフォントがいいか分からない」と迷ったら、「誰に見せたいか」を思い出してみてください。
男性が好む書体と女性が好む書体、そして世代や趣味によっても好みは違います。
私はよく、ターゲットに設定した人物が読んでいそうな雑誌の見出しや誌面をチェックします。
その雑誌で使われているフォントや文字間のバランスを見ていくと、「この層にはこういうフォントが心地いいんだな」と分かります。
誰にどう届かせたいかを意識するだけで、選ぶ基準が明確になります。
フォントを変えるいちばんの目的は、おしゃれに見せることではなく「差を見せること」。
人の目は、太さや大きさの違いでどこが大事かを自然に判断します。

だから、見出しと本文で「差」を作ってあげることで、一気に読みやすいデザインに。
- 見出し → 太め・大きめで、読者の視線を引く
- 本文 → 細め・小さめで、落ち着いて読ませる
- 補足や注釈 → グレーなど淡い色で、情報の優先度を下げる
例えば見出しも本文も同じ太さ・大きさだと、どこが重要なのか分からず、全体が平坦に見えてしまいます。
逆に見出しを太くしすぎたり色を濃くしすぎると、本文とのコントラストが強くなり、視線が落ち着かなくなる…。
本文が伝わりやすいように、見出しが流れを整えてあげる。
その関係性を意識するだけで、デザインの印象はぐっと引き締まります。
1ページ(または1枚の画像)で使うフォントは、基本2種類までに抑えましょう。
3種類以上になると、途端にまとまりのなさが目立ち始めます。

私たちの目は、「違い」を見つけるのは得意。
その分、「一貫性のなさ」にはすぐ疲れてしまうんです。
フォントを増やすたびに脳が「これは別の情報?」「何を強調してるの?」と混乱してしまいます。
フォントそのものを増やすより、同じフォント内で太さやサイズを変える方が統一感が出ます。
デザインの息苦しさは、フォントのせいではなく、余白のなさが原因のことが多いです。
フォントは文字の形を整えるものですが、印象を決めるのは行間と字間です。
行間が詰まりすぎると、どんなフォントでも圧迫感が出ます。
反対に、行間や字間に少しゆとりを持たせるだけで、文章全体が落ち着いて見えます。
- 行間:文字サイズの 1.5〜1.8倍 を目安に
- 字間:ほんの少し広げるだけでも“抜け”が生まれる
これだけで、読みやすさと上品さがぐっと上がります。

余白を持たせることで、フォントが本来持つ魅力も際立ちます。
文字の強弱がないデザインは、どんなに内容が良くても平坦で単調に見えてしまいます。
ここまでの内容でもかなり洗練された印象になっているはずですが、もう一息余裕があれば、「どの太さをどこで使うか」をルール化してみてください。

同じフォントでも、太さ(ウェイト)を少し変えるだけで、全体にリズムが生まれます。
おすすめは、「太字1:通常3」くらいのバランス。
見出しや重要なキーワードを太字にして、本文や補足は通常の太さで整えると、情報の階層が自然に伝わります。
「なんか違う」と感じるとき、原因はセンスではなく、トーンのズレにあります。
フォントそのものが悪いのではなく、伝えたい印象と合っていないだけ。
目的・相手・フォントの性格、この3つが揃うと、デザインは自然に整います。

迷ったら、一度フォントを減らして、余白を足してみてください。
きっとそれだけで伝わるデザインにぐっと近づきます。

